先日、ビリー・ジョエルの新曲をご紹介しましたが、ビリー・ジョエルが昭和を代表するピアノマンなら、平成のピアノマンといえばこの人でしょう、 Ben Folds (ベン・フォールズ)。
曲は 彼のバンド Ben Folds Five (ベン・フォールズ・ファイヴ) のデビューアルバムから私のイチオシの “Philosophy” です。
ベン・フォールズ・ファイヴは、ピアノ、ベース、ドラムのギターレス・トリオバンド。
トレンディドラマ『ロング・バケーション』でも、今一番トレンディな音楽みたいな紹介のされ方してました。
しかし
自分にとってはこれがよくなかった。
ギター命だから、ギターレスなんてけしからん。
トレンディな音楽?そんなん聞きたくもねえ!
偏見に満ちた当時の私はそれぐらいの勢いでしたから、しばらくはベン・フォールズ・ファイブを聴く気になれませんでした。
今考えるとバカな意地を張っていたものだと思います。
何のきっかけかまったく思い出せませんが、ある時(2ndアルバム出た頃)耳にした彼らの曲に、「何だコレ、メチャいいじゃん」ってなったんでしょうね。
そこから手のひら返しで、ハマってしまい、バンド解散後のベン・フォールズのソロ活動にも魅了され続け、現在に至ります。
この “Philosophy” は、そんな彼らの魅力がすべて詰め込まれた代表曲です。
流れるようなピアノの旋律で幕を開け、パンクロック、ヘヴィメタルを思わせるラウドなリズム隊が加わる(特に歪んだベースの音がブンブン唸りを上げるのが印象的)。ベンのピアノも負けじとヒートアップ。サビで聞けるコーラスも美しいハーモニーとは言い難いですが、何とも言えない味がありますね。
そして、エンディングで3人のパワーが炸裂。ドラマ「のだめ」でもおなじみガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』のメロディーをベン・フォールズ流に奏でて幕を閉じます。
いつ聴いても素晴らしい、何度でも聴きたくなる、そんな曲です。
ピアノによるロックの革命児、ベン・フォールズ・ファイブの名刺代わりの一曲。できればファーストアルバムとともに是非!
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