今年もグラミー賞の季節が近づいてきました。
昭和のオッサンとしては、最近のトレンドにはついていけてない感はありますが、自分が最初にグラミーに興味を持ってリアルタイムでラジオで聞いた時、賞を総ナメにしていたのが、TOTO (トト) の “Rosanna” (『ロザーナ』)でした。
とはいえ当時の私は、音楽はライブでやってなんぼだろうという考えに凝り固まっていたため、スタジオミュージシャンの集まりの TOTO にはあまりいい印象を持っていませんでした。
大学時代に所属していた軽音で周囲の影響からいろんな曲を聴くようになって、やっとこの辺の曲の良さがわかるようになった、というのが正直なところです。
随所のキメのフレーズがビシッと決まる心地良さ。こういうのをタイトな演奏っていうんでしょうね。
スタジオワークで培われた確かな演奏力があってこそなせる技です。
ハーフタイム・シャッフルと呼ばれる難しいリズムでグルーヴを生み出す Jeff Porcaro (ジェフ・ポーカロ) のドラム。
伸びのあるハイトーンが際立つ Bobby Kimball (Last Nameをカナ表記にするのが躊躇われるw) のボーカル。
80年代サウンドを象徴する華々しい シンセサイザーソロを奏でる Steve Porcaro (スティーブ・ポーカロ)。
アウトロの David Paich (デビッド・ペイチ) のジャジーなピアノからの Steve Lukather (スティーブ・ルカサー) の自在に弾きまくるギターソロ。
どこを切り取っても一級品。
腕におぼえありの匠の技が結集した、ロック史上に燦然と輝く聖なる剣のキレ味を体感せよ!
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