ぴかイチ今日の一曲

いい音楽との出会いは人生を豊かにする

Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You (1982)

チープ・トリックの『冷たくしないで』も優れたカバー・バージョンでしたが、原曲のイメージをガラッと変えて、それを上回る知名度を得た曲といえば、やはりこれでしょう。

Boys Town Gang (ボーイズ・タウン・ギャング) の “Can't Take My Eyes Off You” (邦題『君の瞳に恋してる』) です。

 

これ、今でもいろんなところでよくかかっていますが、カバー曲だって知ってた人どんだけいます?

 

オリジナルは、1967年に Frankie Valli (フランキー・ヴァリ) がヒットさせています (私の生まれ年だったか) 。これを80年代のディスコ調にアレンジしたのが、このボーイズ・タウン・ギャングのバージョン。これが見事に当たりました。

サウンド、テンポ感、ボーカル、すべてが絶妙にマッチしていて、後世に残る名曲であるのも納得ですね。

でも、これ聴いてからオリジナル聴くと、よりエモーショナルな感じが伝わってきて、結果的に原曲の良さも引き立たせているという、まさにwin-winの関係ですね (意識高い風なこと書いてしまった)。

 

カバーバージョンもいっぱい出てますが、オリジナルよりも、ボーイズ・タウン・ギャングのカバーとなってる方が多いかも (個人の感想です)。

それだけこのカバーにはインパクトがあったのですが、やはりアレンジのなせる技かな。

わかってるようなこと書きましたが、よく考えると(考えなくても)、カバーなんで曲同じだからそうなるよね。。

 

日本でも、MISIAやJUJUといった有名どころもカバーしてますが、変わり種では龍蔵師匠(勝手に師匠と呼ばせていただきます)のソロギターバージョン。

これは弾くしかない!と一念発起して、日々練習を重ねてるのですが (嘘はよくない。週に1-2回ぐらい弾ければいいとこ)、難易度高めで、いつになったらまともに弾けることやら。

 

いつのまにか、私の拙いギターチャレンジ談義となってしまいましたが、いろんなカバーバージョン聴いてみて、自分の好きなものを探す聴き方もいいかもしれませんね。

 

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オリジナル

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龍蔵師匠のソロギターカバー

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Cheap Trick - Don't Be Cruel (1988)

このブログを開設して1年が経過しました。祝福してくれるのは、はてなブログ運営からのメールだけですが(笑)、気を取り直していきましょう。

1年目は “Stay With Me” で始まり何人かの読者の方もついてくださったので、2年目のテーマ的なものをと思ったところ、前回ちょうどロビン・ザンダーが登場。

じゃあ、これに決めた!

“Don't Be Cruel” (邦題『冷たくしないで』)

 

曲はキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーのカバー。チープ・トリックのバージョンは、ヒットアルバム “Lap Of Luxury” (邦題『永遠の愛の炎』) に収録され、シングルカットもされて全米4位まで上昇しました。曲は超有名なので、皆さん何かしら耳にしたことあるかと思います。

プレスリーがヒットさせたのはなんと1956年!さすがのオッサンの私も、まだこの世に生を受けていない。それから30年以上経過してからのカバーヒットって凄くないですか?もちろん原曲の良さあってのことですが、オリジナルバージョンへのリスペクトは残したまま、チープ・トリックらしさがうまくブレンドされているのがいいんでしょうね。

 

チープ・トリックって、イケメン2人とイカツイ変なオジサン2人の4人組で、絵面的に面白い組み合わせです。

バンドの中心は、ギタリストのRick Nielsen (リック・ニールセン) 。イケてる方か、じゃない方か知りたい方は映像見てくださいね(一目瞭然ですw)。改めて聴いて、この曲のギター、カッコいいですね。ギンギンにギターソロ弾きまくる感じではないですが、曲の雰囲気にピッタリ合ってますよね。人は見た目が9割なんて言ったの誰だ?

 

いつも通りこんな感じで書き綴って早1年。これからも、好きな音楽の魅力を少しでも伝えられるよう、書き続けていきたいと思いますので、冷たくしないぐらいの距離感でいいんで、暖かく見守っていただけると嬉しいかぎりです。

 

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Robin Zander - In This Country (1987)

F1日本GP終わっちゃいましたね。

(20年以上中継見てないくせに) 決勝前に超有名テーマ曲のアレでテンションMAXまで上げようと企んでいたのですが、体調不良で気力がわかず、タイミングを逸してしまいました。

ならば、戦いの後にふさわしいこっちだ!ということで、F1エンディングテーマ曲として名を馳せた “In This Country” でいきたいと思います。

歌うは Cheap Trick (チープ・トリック) のボーカル、Robin Zander (ロビン・ザンダー)。

 

この曲元々は、シルベスター・スタローンの腕相撲映画 “Over The Top” のサントラに収録されていました。私もこの曲聴きたさにサントラ買ったクチです。

でもそんな経緯とか正直どうでも良くて、聴く度思い浮かぶのは、この曲とともに流れるレースのハイライト映像。このために作られたわけではなくても、多くの人にとってF1のエンディングと切り離せないものになっているのではないでしょうか?

曲は作り手の意志を超えて、聞き手のモノになるということが改めてわかりますね。

 

戦いの余韻を味わうのに、これに勝るものはない。F1黄金時代を彩った不朽の名作。そのエモーショナルなサウンドは、これからも数々の名シーンを人々の記憶に刻み続けることでしょう。

 

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杉真理 - Hold On (1980)

“hold on” という言葉は、前回曲名かぶりがあったように、歌にもよく使われていますが、日本にもこれをタイトルにした名バラードがあります。

今回はそれを紹介しましょう。

杉真理 “Hold On”

 

杉真理“Catch Your Way” に次いで2回目の登場です。

この曲は、竹内まりやに提供した曲のセルフカバーで、杉真理名義のデビューシングルであり、アルバム “SONG WRITER” にも収められています。

 

いやあ、80年代初期の杉真理は自分にとって本当に神ってました。アルバムで聴くというより、FMの特番をエアチェックして、カセットで聴いてました (昭和音楽の聴き方の基本!)。今風に言うと、捨て曲なしのプレイリストで、NHK FMさん、マジリスペクトっす (無理ありすぎか)。

 

“Hold On” 久しぶりに聴きましたが、やっぱイイっすね。メロディー、歌詞、メロウなギターソロ、全部好きなんですが、どこが一番好きかと聞かれたら、やはり、3番のサビ♪But you know I'm gonna hold on 〜から最後にかけてのところですね。1, 2番は♪But hold on 〜とシンプルに歌ってるんですが、3番だけ言葉数が増えていて、こういうのに弱いんです。そして、

♪心が今帰ってゆく Hold on Hold on 二人が歩いた道を

ですよ。なんかぐっと来ませんか?

 

70-80年代のシティ・ポップスが脚光を浴びているとはいえ、世間では杉真理は未だ知る人ぞ知る存在のように感じます。もっと評価されていいはずのミュージシャンであり、“Hold On” も自信を持ってオススメできる珠玉の名作です。

 

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Wilson Phillips - Hold On (1990)

前回、アイムソーリー・ヒゲソーリーからのジャクソン・ブラウンという意表をついた黄金リレー(?)が展開されましたが、これにまさかの第2弾が (嘘だろ。。)

ヒゲソーリーといえば、個人的に使っているのはフィリップス。ということで、今回は Wilson Phillips (ウィルソン・フィリップス) の “Hold On” (『ホールド・オン』) をお届けしましょう。

 

ウィルソン・フィリップスは、ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンの娘二人、カーニー&ウェンディ・ウィルソンと『夢のカリフォルニア』で知られているママス&パパスのジョン&ミッシェル・フィリップスの娘、チャイナ・フィリップスの3人で構成される、女性ボーカルグループです。

 

デビューアルバム “Wilson Phillips” は全世界で1,000万枚のセールスを記録、その1曲目にしてシングルカットされた全米No.1ヒット曲が、この “Hold On” (『ホールド・オン』) です。

3声による美しいコーラスワークが全編にわたって展開、楽曲は本当に素晴らしく、私も大好きな曲です。

 

この曲が売れてた当時はCD全盛時代で、私の周りでも何人かの人がこの“Hold On” 聴きたさに、CDを探し求めていました。

ちょうど同じ頃、En Vogue (アン・ヴォーグ) という同じく女性グループの同タイトルの “Hold On” が全米を中心にヒット。曲調はまったく異なり、こちらはゴリゴリのR&B。ほぼ時を同じくして、同名異曲の “Hold On” がヒットチャートに両立してしまったのです。

これに戸惑った人、少なからずいたのではないでしょうか?

自分も買う時ちょっと迷いましたが、慎重にお目当てのウィルソン・フィリップスのアルバムをゲット。

私の周りでは、実際、ウィルソン・フィリップス買うつもりで、アン・ヴォーグの買っちゃって、「何だコレ?」ってなってた人いました (ドンマイ) 。

今やサブスクで軽く聞き飛ばせる時代ですので、こういったことは起きにくいんでしょうけどね。

 

以上、平成初頭の懐かしい思い出を噛みしめながら、また一日がんばるかって感じで日々過ごしていければと思ってます。

 

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こちらが同タイトルの En Vogue の曲

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Jackson Browne - Take It Easy/Our Lady Of The Well (1973)

アイムソーリーといえばヒゲソーリーと続ける。これが昭和のオヤジギャグの習わしでしたが、令和版は「マスク配るのは安倍総理ー」と付け足されているとか。

てっきり死語になってるかと思いましたが、しぶとく生き延びて進化を遂げていたとは。恐れ入りました。

 

それはそうと、ヒゲソーリーといえばブラウン。そこで今回はジャクソン・ブラウン (Jackson Browne) をピックアップしました (流れがテキトーすぎる。。こんな登場のさせ方でゴメン、ジャクソン)。

曲はこのいい加減な流れを正当化するかのごとく、“Take It Easy” でいきましょう。

 

ジャクソン・ブラウンアメリカを代表するシンガーソングライター。日本でも人気があり、浜田省吾尾崎豊などのミュージシャンにも大きな影響を与えています。

 

“Take It Easy” はご存じの方も多いでしょう。『ホテル・カリフォルニア』でおなじみ、イーグルスのデビューシングルにして代表曲の一つです。

実はこれ、ジャクソン・ブラウンイーグルスグレン・フライ (Glenn Frey) の共作で、それぞれ別のバージョンがリリースされています。

私が最初に聴いたのは、このジャクソン・ブラウンのバージョン。イーグルスバンジョーをフィーチャーしたカントリー色の強いアレンジに対し、こちらはシンプルなアレンジにペダルスティールの特徴的な音が彩りを添えていて、だいぶ印象が異なりますね。

途中の歌詞も微妙に違います。

♪Looking for a lover, who won't blow my cover (恋人を探してるんだ、俺を俺のままでいさせてくれる恋人を)

の後、

グレン・フライ

♪She's so hard to find (見つけるのはとても難しい)

と歌うのに対し、ジャクソン・ブラウン

♪She's just a little hard to find (見つけるのはちょっとばかし難しい)

と歌っています。

なかなか粋じゃないですか。こういうところが日本で人気がある理由なのかもしれません。

 

終わり方にも大きな違いが。イーグルスのバージョンは唐突に短調のコードを鳴らして終わるのに対し、ジャクソン・ブラウンのアルバム版は、エンディングの余韻を残したまま、次の “Our Lady Of The Well” とメドレーになっていています。

自分の中では “Take It Easy” といえば初めに聴いたジャクソン・ブラウンの2曲セットが頭から離れず、今に至るって感じですね。

しかしながら、2000年代のライブ映像とか見ると、ジャクソンも ♪so hard to find と歌っていて、エンディングもイーグルス風になってますね (うーん、フクザツ。。)

 

作者ジャクソン・ブラウンによる、アナザー・サイド・オブ “Take It Easy”

有名なイーグルス・バージョンと合わせて、お楽しみください。

 

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イーグルスバージョンはこちら

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Hot House Flowers - I'm Sorry (1988)

やってもうた。。

前回の Ben Folds Five - Philosophy の下書き中に誤って未完成の記事を投稿してしまいました。修正までの間に見てくださった方々、大変申し訳ありませんでした。

 

そんなわけで、今回は “I'm Sorry”

 

Hot House Flowers はアイルランドのロックバンド。アイルランド民族音楽に、フォークロックやソウルをブレンドした、いわゆるアーシー (earthy) な感じといいましょうか (ちょっとカッコつけました。I'm Sorry)。

デビュー当時、“rockin' on” という雑誌で猛プッシュされてて、それがきっかけで聴いた覚えがあります。

アイルランド、ダブリン出身ということもあり、U2のボノの推しもデビューに一役買ったみたいですね。

 

曲は冒頭1分近い語りから始まります。裏で鳴ってるバッキングのフレーズも地味にカッコいいですね。

最初の “I'm Sorry” とともにようやく歌に突入。その後ソウルフルなボーカルに、サビのゴスペル調のコーラス “I'm Sorry” が重なる。

随所に聴けるピアノもファンキーでいいカンジです。

私もこれ聴いたの30年ぶりぐらいで、I'm Sorry 連呼してたことぐらいしか覚えてなくて、今回改めてちゃんと聴いていろんな発見がありました。

 

しかしこれだけ力強く “I'm Sorry” って連呼されると、日本人の感覚ではホントに反省してんのかってなりそうな。。(ケチつけて I'm Sorry)

だったらそんな曲選ぶなって? (I'm Sorry)

I'm Sorry 連発してるとだんだん何に謝っているのかわからなくなってきますね。。(I'm Sorry)

 

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