ぴかイチ今日の一曲

いい音楽との出会いは人生を豊かにする

Ben Folds Five - Philosophy (1995)

先日、ビリー・ジョエルの新曲をご紹介しましたが、ビリー・ジョエルが昭和を代表するピアノマンなら、平成のピアノマンといえばこの人でしょう、 Ben Folds (ベン・フォールズ)。

曲は 彼のバンド Ben Folds Five (ベン・フォールズ・ファイヴ) のデビューアルバムから私のイチオシの “Philosophy” です。

 

ベン・フォールズ・ファイヴは、ピアノ、ベース、ドラムのギターレス・トリオバンド。

トレンディドラマ『ロング・バケーション』でも、今一番トレンディな音楽みたいな紹介のされ方してました。

しかし

自分にとってはこれがよくなかった。

 

ギター命だから、ギターレスなんてけしからん。

トレンディな音楽?そんなん聞きたくもねえ!

 

偏見に満ちた当時の私はそれぐらいの勢いでしたから、しばらくはベン・フォールズ・ファイブを聴く気になれませんでした。

今考えるとバカな意地を張っていたものだと思います。

 

何のきっかけかまったく思い出せませんが、ある時(2ndアルバム出た頃)耳にした彼らの曲に、「何だコレ、メチャいいじゃん」ってなったんでしょうね。

そこから手のひら返しで、ハマってしまい、バンド解散後のベン・フォールズのソロ活動にも魅了され続け、現在に至ります。

 

この “Philosophy” は、そんな彼らの魅力がすべて詰め込まれた代表曲です。

流れるようなピアノの旋律で幕を開け、パンクロック、ヘヴィメタルを思わせるラウドなリズム隊が加わる(特に歪んだベースの音がブンブン唸りを上げるのが印象的)。ベンのピアノも負けじとヒートアップ。サビで聞けるコーラスも美しいハーモニーとは言い難いですが、何とも言えない味がありますね。

そして、エンディングで3人のパワーが炸裂。ドラマ「のだめ」でもおなじみガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』のメロディーをベン・フォールズ流に奏でて幕を閉じます。

いつ聴いても素晴らしい、何度でも聴きたくなる、そんな曲です。

 

ピアノによるロックの革命児、ベン・フォールズ・ファイブの名刺代わりの一曲。できればファーストアルバムとともに是非!

 

youtu.be

ランキングに参加してます

Stray Cats - (She's) Sexy + Seventeen (1983)

今日は2/22だニャ

私は犬派ですが、便乗させていただきましょう。

Stray Cats (ストレイ・キャッツ)  の3rdアルバム “RANT 'N RAVE with the STRAY CATS” からのシングル曲 “She's Sexy + Seventeen” をお届けするニャ(しつこい)

 

ストレイ・キャッツは80年代に突如登場したネオ・ロカビリーバンド。

リーゼントのツッパリ兄ちゃん達が、ゴキゲンなオールドタイム・ロックンロールをノリノリで演奏している絵面がカッコよかったです。

編成は、ギター&ボーカル、ベース、ドラムの最小限構成のスリーピースバンド。

こう書くと普通に思えますが、映像見てもわかる通り、ベースはウッドベース、ドラムはスタンディング、という見た目にもかなりインパクトあります。

 

ギターはご存知( ない?)、名手、ブライアン・セッツァー。当時から変わらず、キレのある3連フレーズを聴かせてくれてますね。

ストレイ・キャッツ解散後は、ビッグバンドスタイル (The Brian Setzer Orchestra) で活動を続けていますが、基本的にやりたいことあんまり変わってないっていうか、ブレてないですよね。

 

曲は王道、ハイスクールを舞台にマブいネエちゃんと授業サボってロケンロール、みたいなノリです(たぶん)。

50すぎのオッサンにとっては遠い昔の話。

もっとも、時を戻せたとしても、男子校出身の私にはまったく縁のない世界でした、ハハハ。。

 

最近では、Stray Kids (ストレイ・キッズ) とかいう似た(似せた?) 名前のアイドルグループの方が馴染みがあるようですが、「ストレイキッズ」と検索したら、Google先生に、「もしかしてストレイキャッツ?」とわざとらしく出してもらって、ストレイ・キャッツの名を再び広めて欲しいニャ (これで3回目 “222” コンプリートだニャ(おまけ))

 

youtu.be

ランキングに参加してます

Billy Joel - Turn The Lights Back On (2024)

ついにこの日が来ました。

あ、終了のお知らせではないですよ。

 

なんと!

昭和のオッサンが古い曲を掘り出してきてあーだこーだ書いてるイメージのこのブログで、出来たてホヤホヤ(なのかな?)の新曲をご紹介できる日が来るとは (昭和のオッサンなめんなよ!(笑))。

 

Billy Joel (ビリー・ジョエル) 17年振りの新曲 “Turn The Lights Back On”

 

いやあ、ビリー・ジョエルが新曲出してくれたって、もうそれだけで十分じゃないですか。

一言でいうと、“らしい” 曲ですね。

往年のファンにはたまらない、“Piano Man” や “She's Always A Woman” を彷彿とさせるフレーズが散りばめられていて、うれしいかぎりですね。

 

正直、新曲ということで、思い入れのある昔の曲とはまた違った印象ですが、ベスト盤に入ってる当たりの新曲的な、と言えばいいでしょうか。

聴き込むごとに味わいを増してきます。

 

70年代から80年代にかけてヒットを連発したレジェンド “ピアノマン”。

学生時代、洋楽を聴かないヤツでもビリー・ジョエルだけはみんな知っていた、日本の洋楽をメジャーにした立役者。

私が初めて買ったアルバムもビリー・ジョエルでした。

そして令和の今となっても、ビリーは健在だった。

私にとって、我々の世代にとって、そして世代を超えて、やっぱりビリー・ジョエルは特別な存在なんだ!

 

youtu.be

 

ランキングに参加してます

DEPAPEKO - チョコレイト・ディスコ (2018)

2/14ということで、時節柄これを選んでみました。

日本のアコギインスト界の2大巨頭、押尾コータローDEPAPEPEのコラボユニット、DEPAPEKOが奏でる『チョコレイト・ディスコ

 

あれ?と思った方。そうです。

Perfume でおなじみのアレです (作曲は中田ヤスタカ) 。

 

ほぼ電子音のテクノサウンドをアコギでカバーする、その心意気がニクいですね。

リズムセクション (ドラム、ベース、パーカッション) を一手に担う押尾コータローに、DEPAPEPEの2人がメロディーとバッキングを被せる。アコギ3本でバンドを形成してます。

それぞれが高い技巧を発揮していますが、私が最も敬意を表したいのは、イントロからサビまで、曲の根幹となるリフを、修行僧のように(彼らの表現を借りてます)正確に刻み続けるDEPAPEPEの三浦拓也。

これ、ひたすら繰り返すのは至難の業ですよ。自分が弾いたら間違いなく途中で間違えますね (どっちやねんw)。

 

独自のグルーヴを生み出す押尾コータローのタッピング奏法と、キャッチーなメロディーを弾かせたら天下一品なDEPAPEPEのポップセンスが、高い次元で融合したアコギインストの新境地。

国生さゆりの定番曲に飽きてきた時の口直しに、おひとついかがでしょうか。

 

フルコーラス聴けないのが残念。。

youtu.be

ランキングに参加してます

Whitney Houston - One Moment In Time (1988)

今年のグラミー賞は、Taylor Swift (テイラー・スウィフト) が通算4度目のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞して幕を閉じました。

賞の行方ももちろん気になるところですが、グラミー賞はその授賞式のライブ・パフォーマンスでも聴衆を楽しませてくれます。

今日はその中でも秀逸の、1989年の Whitney Houston (ホイットニー・ヒューストン) の “One Moment In Time” (ワン・モーメント・イン・タイム) を紹介します。

 

この曲アルバムに入ってないよな、と思っていましたが、ソウルオリンピックアメリカの放送局のテーマ曲だったそうです。

なるほど、だからこの題名なのか (漂う今更感。。)

 

曲を作ったのは、『落ち葉のコンチェルト』でもご紹介した Albert Hammond (アルバートハモンド) と カーペンターズのヒット曲などを手掛けた John Betis (ジョン・ベティス)。

こう書くと知らない人でもなんとなく凄そうに見えますよねw

 

この曲(このバージョン)との出会いは、TSUTAYAで借りてきた “Grammy's Greatest Moments Volume ii” というコンピレーションアルバムに入ってたのがきっかけです (Kenny G & Michael Bolton の “How Am I Supposed To Live Without You” もこれで知りました)。

今じゃ廃盤で手に入らないみたいなので、ホントTSUTAYAさんに感謝ですね (私のミュージックライフはレンタル店抜きには語れない)。

 

これ、どこがいいって?

全部ですよ、全部。

「私のどこが好き?」と聞かれた時のダメな回答の見本みたいな表現しか思い浮かびませんが(笑)、これをどんな言葉で言い表せばいいんでしょうね?

 

これはマジで聴かないと人生損してるレベルと言わせていただきましょう!

史上最高の歌姫による極上のパフォーマンス。

ホイットニー、至上の瞬間をありがとう。

 

youtu.be

ランキングに参加してます

Men At Work - Down Under (1981)

TOTOが聖なる剣を引っ提げて主役となった1983年のグラミー賞で、新人賞に輝いたのがMen At Work (メン・アット・ワーク)。

その名刺代わりと言える代表曲、オーストラリアの非公式国歌とも称される “Down Under” (『ダウン・アンダー』) をピックアップしました。

 

“Who Can It Be Now” (『ノックは夜中に』)と並んで、日本でも売れてましたね。

“Down Under” という言葉が、オーストラリアのことを指すスラングであることを、広く世に知らしめたのもこの曲の功績の一つです。

 

オープニングのビンみたいなのを叩いてるような音と笛みたいな音 (フルートなんですね)、そして『なんだーかんだー』と語るように歌う Colin Hay (コリン・ヘイ) のボーカルが印象に残っています。

当時は気づきませんでしたが、リズムがレゲエっぽいのも多くの人に支持されるのに一役買っているかもしれませんね。

 

今回記事を書くに当たり、リリースして28年も経ってから、この曲のフルートのリフがオーストラリア童謡の盗作と裁判で認定されていたことを知りました。

興味ある方はググれば出てくるので、判断は個々に委ねますが、私個人の感想としてはちょっと厳しすぎやしないかといったところです。

訴えてるのが作曲者じゃなくて版権管理会社というところも、すごく嫌な感じがします。

 

裁定の結果はともあれ、自分の中ではフルートのリフ含めて聴き続けたい一曲です。

 

youtu.be

ランキングに参加してます

TOTO - Rosanna (1982)

今年もグラミー賞の季節が近づいてきました。

昭和のオッサンとしては、最近のトレンドにはついていけてない感はありますが、自分が最初にグラミーに興味を持ってリアルタイムでラジオで聞いた時、賞を総ナメにしていたのが、TOTO (トト) の “Rosanna” (『ロザーナ』)でした。

 

とはいえ当時の私は、音楽はライブでやってなんぼだろうという考えに凝り固まっていたため、スタジオミュージシャンの集まりの TOTO にはあまりいい印象を持っていませんでした。

 

大学時代に所属していた軽音で周囲の影響からいろんな曲を聴くようになって、やっとこの辺の曲の良さがわかるようになった、というのが正直なところです。

 

随所のキメのフレーズがビシッと決まる心地良さ。こういうのをタイトな演奏っていうんでしょうね。

スタジオワークで培われた確かな演奏力があってこそなせる技です。

 

ハーフタイム・シャッフルと呼ばれる難しいリズムでグルーヴを生み出す Jeff Porcaro (ジェフ・ポーカロ) のドラム。

伸びのあるハイトーンが際立つ Bobby Kimball (Last Nameをカナ表記にするのが躊躇われるw) のボーカル。

80年代サウンドを象徴する華々しい シンセサイザーソロを奏でる Steve Porcaro (スティーブ・ポーカロ)。

アウトロの David Paich (デビッド・ペイチ) のジャジーなピアノからの Steve Lukather (スティーブ・ルカサー) の自在に弾きまくるギターソロ。

どこを切り取っても一級品。

 

腕におぼえありの匠の技が結集した、ロック史上に燦然と輝く聖なる剣のキレ味を体感せよ!

 

youtu.be

ランキングに参加してます