1984年の “Born In The U.S.A.” 40周年に続いては、今年30周年を迎える1994年の曲の中から、Boston の “I Need Your Love” をお届けしましょう。
ボストン、ここでは2回目の登場になります(1回目はこちら)。デビューアルバムにして完成されたサウンドを披露した “Boston” (『幻想飛行』) から1994年までの18年間に、彼らがリリースしたアルバムはわずか4枚。1986年の “Third Stage” から8年の時を経てリリースされた、4枚目のアルバム “Walk On” からの先行シングルにして1曲目を飾るヒット曲が、この “I Need Your Love” です。
“Third Stage” もその前の “Don't Look Back” から8年かかってますから、16年で2枚しか出してない。これが許されるのは、ボストンしかいないでしょう。もっとも、完成度を求めるあまりの寡作ゆえに、レコード会社から契約不履行を訴えられ、活動休止を余儀なくされる事態に陥っていますが。
初めてこの曲がラジオから流れてくるのを耳にした時は、ホントうれしかったですね。何の説明なくても、ボーカリスト変わってても、一目 (いや一聴か) でボストンとわかる色褪せぬボストンサウンド。驚異のハイトーンボーカル、Tom Sholz (トム・ショルツ) のギター・オーケストレーションが響き渡る。これを最高と言わずしてなんと言おう。
オリジナルアルバムたった1枚でも、90年代もボストンは健在だった。その象徴となる一曲。
聴けるだけでうれしい。
そんなバンドは、ボストンをおいて他にはいない。
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