ぴかイチ今日の一曲

いい音楽との出会いは人生を豊かにする

ゴダイゴ - モンキー・マジック (1978)

モンキーズが登場したのに便乗して、コレ行っちゃいますかね。

ゴダイゴの『モンキー・マジック』

 

ゴダイゴ (GODIEGO) は、1970年代後半から80年代にかけて、ヒット曲を連発した日本のロックバンド。そのブレークのきっかけとなったのが、TVドラマ『西遊記』でした。エンディングテーマの『ガンダーラ』と、続いてリリースされたオープニングテーマ『モンキー・マジック』がいずれもオリコンチャートで2位を獲得する大ヒットに。一躍人気バンドに躍り出ました。

 

当時小学生の私は、TVドラマは見てなかったものの (マミィが勉強しろってうるさいから。。(我ながら情けない))、曲だけは兄と聴いてたラジオで耳にしていました。どちらかというと『ガンダーラ』のアコギのイントロに魅了されてた感の方が強く、『モンキー・マジック』はノリの良い曲だなという程度の認識でした。歌詞も全編英語で、小学生には、サビの♪モンキー・マジック〜 しか聞き取れなかったですし (今なら聞き取れるのかと聞くのは野暮ってもんですよw)

その後もゴダイゴは次々とヒットを飛ばしますが、徐々に人気が低下していくとともに、私も彼らから遠ざかっていきました。

 

そんな彼らのことを再評価するきっかけとなったのは、大学時代、軽音の先輩の一言でした。

その先輩はカシオペア等のフュージョンを演ってた上手い人だったのですが、学園祭の打ち上げの時に「ゴダイゴのモンキー・マジックのギターがめちゃカッコいいんだよな」と話しながら、さわりのフレーズを弾き始めました。それを聴いて、ゴダイゴってテクニック的にも凄かったんだと思った記憶が残っています。

 

改めて聴いたこの曲のサウンドは、その先輩の言葉に違わず、素晴らしかった!

当時小学生のガキは言葉すら知りませんでしたが、ゴダイゴってプログレ (プログレッシブ・ロック) だったのね!

ブルース・リーばりの「アチョー」の掛け声に続いて、キーボードを前面に押し出した華々しいイントロから、Aメロのキレのいいリズム、合間に聞こえるファンキーなギターカッティング、高低音のユニゾンボーカル。どれをとっても魅力的ですね。

こんな先進的な音楽が1970年代の日本にあったなんて!

 

メンバー全員のたしかな演奏力によって生み出された魅惑の猿魔術 (一見もっともらしいただの直訳)

みなさん、聴いてくだサル?

(今回は結構マジメに進行してたんだけどな。。)

 

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The Monkees - Daydream Believer (1967)

ロックの日にご紹介した、トム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズがカバーしたザ・バーズの “So You Want To Be A Rock and Roll Star” は、当時の音楽業界を皮肉った歌詞で、一説には、TV番組によって作られたこのグループのことを歌っていると言われていたそうです。

それが、モンキーズ (The Monkees)。

モンキーズは、アイドル的な売れ方をしましたが、楽曲にも恵まれ、今も聴き継がれています。

その代表格がこの “Daydream Believer” (『デイドリーム・ビリーバー』)。

 

この曲がリリースされた1967年は、さすがの私も生まれたばかりで、リアルタイムで知る由もなく、自身がこの曲を知ったのは、1980年のモンキーズリバイバルブームの頃です。

当時まだ中学生で洋楽もほとんど知らない中、『デイドリーム・ビリーバー』のサウンドとメロディーには何か感じるものがあったんでしょうね。いっべんで好きになりました。

 

それからしばらくして、1989年に忌野清志郎 (ザ・タイマーズ) による日本語詞のカバーバージョンが発表され、ヒットを飛ばします。今や日本ではこちらの方が馴染みのある人が多いのではないでしょうか?

それに追い打ちをかけるように、セブンイレブンのCMで使われてすっかり定着した感がありますね。

その前は「セブンイレブン、いい気分」だったと思うので、この曲によっていい気分じゃなくなっちゃった? (そういうことではない)

調べてみたら10年近くもセブンイレブンのCM曲として君臨してました!

本家本元モンキーズもビックリですね。

 

ローソンでハピろーもまだまだ序の口 (競ってないし、そもそも土俵が違う)。

10年間王座に君臨したCM曲の帝王に敵うものはない。

ちょっと何が言いたいのかよくわからない上に、タイマーズ版の宣伝みたくなってますが、オリジナルのモンキーズ版もひとつよろしくお願い申し上げます。

(ん?「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の方が歴史長い?もうええよ)

 

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Tom Petty and the Heartbreakers - So You Want To Be A Rock and Roll Star (1985)

今年のロックの日は、せっかく The Byrds が登場したのにちなんで、これでいきます!

Do you want to be a Rock 'n Roll star now 2025 ?

 

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The Byrds - I'll Feel A Whole Lot Better (1965)

関東は梅雨入り間近、スッキリしない気分を良質の音楽でアゲていきましょう。

というわけで今回は、ザ・バーズ (The Byrds) の『すっきりしたぜ』(原題 “I'll Feel A Whole Lot Better”)

ザ・バーズこの前もお目にかかりましたね。クロスビー、スティルス&ナッシュの筆頭名義人、デヴィッド・クロスビーが在籍していたバンドです。

 

ザ・バーズは、アメリカン、フォーク・ロックのパイオニアとして、1960〜1970年代前半にかけて優れた楽曲を残しました。後のミュージシャンにも大きな影響を与えていますが、その代表格がトム・ペティ。私がこの曲を知ったのも、トム・ペティの 1st ソロアルバム “Full Moon Fever” に収録されたカバーバージョンでした。

トム・ペティは、これ以外にもバーズの曲をカバーしていて、ホントに好きなんだなというのが伝わってきます。

 

そのサウンドの核をなすのが、名うての12弦ギター使い、ロジャー・マッギン (Roger McGuinn)。彼の奏でるリッケンバッカー12弦から放たれる、粒立ちがよく拡がりのあるサウンドと、調和の取れたコーラスワークがバーズの魅力です。

12弦ギター、私も昔憧れましたが、今は遠慮しとこうかなって感じですね。6弦でもチューニング大変なのに、さらに倍の音を合わせなきゃいけないなんて、自分にはできそうにない。ジミー・ペイジなんか12弦と6弦のダブルネックで計18本の弦の音合わせなきゃいけないんですよ。それだけで尊敬に値しますね。

 

ということで、私がこの曲を12弦ギターでやろうとしたら、チューニングにやたら時間かかってモヤモヤした気分になってしまいそうですが、みなさんにおかれましては、ロジャー・マッギンのマメなチューニングに敬意を表しながら (真の注目ポイントはそこではない)、この曲を聴いてスッキリしていただきたいと願ってます。

 

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トム・ペティによるカバーバージョン

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Crosby, Stills & Nash - Wasted On The Way (1982)

先日ご紹介したニール・ヤングは、ソロだけでなく、グループとしても活動していました。

そのうちの一つが、Crosby, Stills, Nash and Young (クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、略称CSN&YまたはCSNY)。

CSNYは、ザ・バーズのデヴィッド・クロスビー、バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルスニール・ヤングホリーズのグラハム・ナッシュという、フォーク・ロックの有名ミュージシャンが集結したスーパーグループです。

と言われても、私も辛うじてザ・バーズの名を聞いたことがある程度で、ニール・ヤング以外個人名に関してはほとんど知らない、ニール・ヤングが参加してるから聴いてみたいな、というぐらいの知識しかありませんでした。

 

そんなこのグループですが、元はクロスビー,スティルス&ナッシュの3人 (CSN) で結成、ニール・ヤングは後から加わったものの、メンバー間の不仲でくっついたり離れたりを繰り返しています。

この “Wasted On The Way” (邦題『時は流れても』) も、ニール・ヤング不在時代のCSNとしての曲です。

 

そんな経緯もあって、私がこの曲を知ったきっかけも、実は積極的にこれを聴こうと思ったわけではないんです。。

CSNY聴いてみたいなと思って、行きつけのレンタルレコード友&愛に足を運んだら、CSNYのアルバムはなく、唯一置いてあったCSN名義の “Allies” というアルバムを代わりに借りることにした、ということなんですね。

で、聴いてみたんですが、一曲目から、思ってた古き良きフォーク・ロックのアコースティックサウンドとはほど遠い。しばらく聴き進めると (今みたいにワンタッチで飛ばせない)、ライヴのアコースティック・コーナーみたいなところで、ビートルズの『ブラックバード』のカバーとこの曲が登場。いっぺんで印象が変わりました。

ハンマリングとプリングを交えたアコギストロークに、三声の美しいコーラスが重なる。これぞ、私が求めていたアコースティックサウンド! (ライヴバージョンなのでピエゾのエレアコサウンドでしたが。。)

アコギ大好き少年の私は、この2曲だけひたすら聴いてました。

 

しかし、この曲の作られた経緯を紐解くと、ちゃんと音楽やらないで、口論や気晴らしに無駄な時間を費やしたことについて、書かれたものだそうです。

それがこんな素晴らしい曲になるなんて、なんて皮肉なものでしょう。

バンドにつきものの仲違いも、時にはいい結果を生み出すこともある。

災い転じて福となす。ケガの功名。瓢箪から駒。身から出たサビ。。

ん?だんだん意味変わってきて、最後全然意味違くね?

あ、いいのか。

身(内の仲違い)から(生まれ)出たサビ(のフレーズ) (こじつけも甚だしい)

ことこの曲に関しては、メンバーの仲の悪さに深く感謝して聴きたいと思います。

 

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Neil Young - The Needle and the Damage Done (1972)

前回記したように、目玉企画のレッド・ツェッペリン再結成は残念な結果に終わった、1985年のライヴ・エイドでしたが、ここまで規模の大きなイベントにお目にかかれることは、そうそうありません。『ボヘミアン・ラプソディ』でライヴ・エイドが再脚光を浴びてから、私もいろんな映像を漁って見ましたが、やはりリアルタイムで観たニール・ヤング (Neil Young) には格別の想いがあります。

 

ニール・ヤングは、カナダ出身のシンガーソングライター。元々はフォーク、カントリーに根ざした音楽で頭角を現しましたが、ある時はテクノ、またある時はロカビリー、はたまたグランジなど、よく言えば幅広い、別の言い方をすると節操のない、ブッ飛んだ音楽性で常に変化し続ける特異なミュージシャンです。

頼りなさを感じる高音のボーカルに、感情のおもむくままに奏でるギターソロなど、そのプレイスタイルはいわゆるヘタウマ。

でも、アコギに関しては、味のあるフレーズを聴かせてくれます。

この “The Needle and the Damage Done” もアコギのフレーズが気に入って好きになった曲です。彼の4作目のソロアルバム、名盤 “Harvest” に収録されています。アルバムバージョンもライヴ音源なのですが、ライヴ・エイドの方がラフに弾いてますので、耳コピするならアルバムバージョンをオススメします。

 

毎度のごとく、今回調べるまで歌詞の意味わかってなかったのですが、ドラッグのもたらす現実をテーマにした曲だったんですね。

それを踏まえてタイトルを見直すと、「注射針とそれが引き起こすダメージ」ということなのか。なるほど。

ノーテンキにこのギターいいなと思ってた自分が…

まぁよくあることだな。。(「恥ずかしい」んじゃないんかい!)

 

1985年夏のあの日、大学1年だった私は、入部して間もない軽音の飲み会の後、終電を逃し、同級生の下宿へ転がり込みました。

そこで、どちらからともなく、「ライヴ・エイド見ようぜ」と言って、テレビをつけた時に映っていたのが、ニール・ヤングだったんですね。

正直、何の曲演ってたかはほとんど覚えてないのですが、あの大舞台で飄々と一人でギター弾き語ってる映像は、強烈に脳裏に焼き付いています。

当時、世はバンド全盛で、私の所属する軽音でも、一人で弾き語りしてたのは自分だけ。

フォークの弾き語りは絶滅危惧種となりつつあったそんな時に、あれだけの観客を前に弾き語りで喝采を浴びる姿に、とても勇気をもらいました。

バンド全盛の時代でも、弾き語りでこれだけ多くの人を魅了できるんだ!

 

あれがなかったら、軽音辞めて一人で引きこもり、多様な音楽の洗礼を受けることもないまま、ごく狭い範囲の音楽しか知らない人間になっていたかもしれません。

このブログも、『輝く日本のフォーク名曲選』とかいうニッチな内容で、既にネタ切れになってたかもと思うと、小さな偶然が重なって今の自分があるんだなと、つくづく思います。

 

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アルバムバージョン音源

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Led Zeppelin - Stairway to Heaven (1971)

エリック・クラプトンジェフ・ベックと来たら、この人に触れないわけにはいかない。

三大ギタリスト、もう一人はジミー・ペイジ (Jimmy Page)。ご存知、伝説のロックバンド、レッド・ツェッペリン (Led Zeppelin) のギタリスト (最近ではご存知ない方が多かったりすると悲しい)。

最初に断っておきますが、ベタな選曲をしている時点でお察しいただけるように、ツェッペリン全然詳しくないです。。

なので、一般ピーポー目線ということをご理解いただければと。。

 

レッド・ツェッペリンは熱狂的な信者の方すごく多そうなので、最初から逃げ腰になってしまいました。

なら書かなきゃいいじゃん、って話なんですが、冒頭にも述べたように、三大ギタリストの一人だけをスルーすることは、ジミー・ペイジにあまりにも失礼、とのミョーな使命感から逃れられませんでした。というか、クラプトン、ベックと続いた後にペイジに行かんのかい!って怒られるのを恐れただけかもしれません。

クラプトンもベックもそんな詳しくないくせに、なぜジミー・ペイジ (ツェッペリン) となるとこんなにビビるのか?

私の周りのツェッペリン好きが、怖い先輩とかコワモテの人多かったからなのかな。。

 

ジミー・ペイジを初めて映像で観たのは、1985年のライヴ・エイドでのツェッペリン再結成でした。なんと、フィル・コリンズがドラムで参加!しかしながら、この時の演奏は、最悪と評されるほどの残念な出来栄え。多くのファンは落胆、ジミー・ペイジの姿はドラえもんのようだと揶揄され、フィル・コリンズ含めて参加メンバーの黒歴史となってしまいました。。

 

私がこのイメージを払拭して、彼の本当の凄さを知ったのは、ドキュメンタリー映画レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ』を観た時のことでした (映画自体は1976年の作品ですが、私が観たのはライヴ・エイドよりずっと後)。

うまく説明できないんですが、これ観て一番思ったのが、やっぱりツェッペリンってジミー・ペイジのバンドなんだ、ということでした。バンドのリーダーとしての資質、ソングライティング、パフォーマンス、すべてにおいて、彼が中心にいて、圧倒的な存在感を放っていました。

これがジミー・ペイジの真の姿なのか!

 

“Stairway to Heaven” (『天国への階段』) は、ツェッペリンの数々の優れた楽曲の中でも、誰もが認める代表曲。基本同じコード進行の繰り返しなのですが、後半にかけて段々と熱を帯びていく変奏曲のような構成です。

やはりアコギ弾きとしてはイントロのアコギフレーズに心を奪われますね。エレキの人もアコギ持たせると必ずコレ弾きたがります。

 

初めて私がこのフレーズを耳にしたのは、演劇部の友人の公演にて。生演奏でこのアコギフレーズをBGMのように使っていて、なんていい曲なんだ!と思ったのがきっかけでした。

当時高校生のpika1少年は、何度か書いているように、弾き語り命だったので、前半のアコースティックパートだけ聴いて、もういいやという不届き者でした。

この有名なアコギフレーズ、難易度が高くないこともあって、幅広い層に弾かれているんでしょうね。まだ試したことない方いたら、是非トライしてほしいです。

 

ただし、楽器店での試奏はご遠慮ください。あまりにも多くの人がこの曲を試奏で弾くため、店員が嫌気が差して『天国への階段』を試奏禁止にした楽器店があったとか。

いっそのこと、後半の激しいパートをアコギアレンジにして弾けば、コイツできるなって思われるかもしれませんね。

私ですか?

もちろん、最初のアルペジオ (分散和音) パートしか弾けないんで、ご多分に漏れず、店員につまみ出されて出禁にされちゃう系です。

 

スタジオ音源

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ジミー・ペイジならではの 12弦と6弦のダブルネックを操る姿を見られるライヴ映像 

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